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ホタル通信 No.037

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.153 その先にあるもの
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

真意を伝えにくい小説のひとつです。ラスト近くの「ただ、その感覚を言葉で伝えるのは難しい」のくだりは作者の本音です。

例えば、毎月同じ人と19時に逢っているとします。
夏であれば空も明るく「さぁ、これから!」と妙に元気にもなりますし冬だともう真っ暗で「1日終ったかぁ・・・」と気落ちすると言うより何となく、しっとり落ち着く感があります。
そんな雰囲気の中で定期的に同じ人と逢う。ただ、それだけなのに強烈に季節の移り変わりを意識します。

想い出は場所や物などを通じて、心に刻まれることが多いと思います。私の場合、単にそれらだけではなく、まさしく“背景”の影響力が強いのです。
これでもまだ意味がよく理解できないと思います。自分でも、うまく説明できませんが、そう言うことなんです

『どこ行く?何しようか?』

それは真っ暗な空の下や昼間とも思える空の下で交わされた会話です。
その会話に具体的な答えは出なくても、想い出と言う名のページにはしっかり刻まれて行きました。
本来はもっと分かりやすい話に作り変えるつもりでしたが、前述した通り、自分でもうまく説明できない、そんな気持ちも込めて素直に作ってみました
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