ホタル通信 No.035
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.12 卒業
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
時期的に卒業シーズンであったことから、高校中退と言う事実を
それを元に切り取ってみました。
語り手である女性の私は、イコール作者とは限りません。
小説では高校を中退したのは経済的理由であっても、結果的に
綺麗な想い出として残っているように感じられると思います。
かつてのクラスメート達の行動からでも、それを伺い知ることがで
きます。
経済的な理由は事実なのですが、想い出の部分は真逆になりま
す。実際は想い出にすらしたくない、辛いことばかりでした
もしかしたら「こうだったら良いのになぁ」と、空想の世界を描いた
のかもしれません。惜しまれて学校を去る・・・そして何年経っても
私達はクラスメートなのよ・・・と。
そんな想いを胸に小説を書きました
でも、冬のホタルですから悲しい涙の話は書きません。卒業でき
なかった事実があるなら、小説の中だけでも卒業しようと考えまし
た。加えて「卒業=数々の卒業ソング」が頭にあったので、それを
主軸にした話に仕立てました。
この小説も初期の作品であり、何とも恥ずかしい出来栄えですが
ラストに何らかのメッセージをしっかり残しています。
直接的には卒業ソングをつなぎ合わせて・・・なのですが、裏には
別の想いがあります。
バラバラだった私の“想い出”と言う名のピース。
それがひとつになり、卒業を迎える。でも、卒業したのは私?それ
とも辛かった想い出なんだろうか・・・
皆さんにこのラストシーンはどのように見えていらっしゃいますか?
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