ホタル通信 No.034
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.136 太陽とクシャミ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性
クシャミとトイレに行きたくなる体質、これらによって繰り広げられる
話はほぼ実話です。
太陽を見ると鼻がムズムズしてクシャミが出る。小さい頃はそれが
特異体質だと真剣に思っていました。
小説では、クシャミの話が先で、後からトイレの話が出てきますが、
実際はトイレのことを調べたのが先でした。
その時、世の中に大勢同じような人が居ることが分かり「もしかした
ら、クシャミも・・・」と調べたのが、小説を書くきっかけです。
加えて偶然、この話をした人が同じような体質であったこともそれを
後押ししました。
通常、小説には何らかのメッセージ性を持たせていることが多いの
ですが、この話は特に何も含ませてはいません。
唯一、後半に登場する「特異体質は、“得意”体質でもある」の部分
に、やや隠されているかな・・・と。
話を戻すと、実はクシャミはもう出ません。
小学生の頃は面白がってワザとクシャミをしていたのですが、今は
太陽を見ても何も起こりません。ですが、トイレは未だに本屋に行く
としたくなるので長居はできません。
そう考えると、最後に綺麗にまとめるなら、大人になると失われるも
の、大人になると手に入れるもの・・・それは決して精神的なものだ
けではないですよね。
消えてしまった“得意”体質・・・少し、寂しい想いもあります
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