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[No.183-2]ベルサイユのばら

No.183-2

食いしん坊ではない私でさえ、バイキングはテンションが上がる。

必要以上に選んでしまい、完食するのに苦労することも多い。
それだけ、魅力的であると言える。

「ほら、見て!見て!」

まるで観光地や動物園に来たかのようなハシャギようだ。
目の前には名所や動物達ではなく、料理が並んでいる。

「恥ずかしいじゃ・・・」

全てを言い終わる前に、お皿は山盛りになった。

「ほら、早く選ばないと無くなっちゃうよ!」

そうとも言えるし、そんなことは無いとも言える。
どちらにせよ、敦子(あつこ)だけじゃなく、周りもそんな雰囲気だ。

「ボケッとしてるなら、お皿取ってよ!」

敦子の威勢の良い言葉が飛んできた。

「もう!私の番なんだから!」

敦子の勢いに押され、やや意味不明な返事を返してしまった。
とにかく私も早く、選ぶことにした。

改めて料理を見る。

色とりどりの料理が、何とも食欲を誘う匂いを発している。
和洋食に加え中華もある。
しかも、カロリーオフの気の使いようだ。
スイーツはメジャーなものから初めて見るものまで揃えてある。

とにかく、女子が喜びそうなものが全て詰まっている。

(・・・全て詰まっている?)

「ベルばら!」
「えっ!なになに・・・それ美味しいの?」

(No.183完)

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