ホタル通信 No.033
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.64 きのこの山
実話度:★★★★★(100%)
語り手:男性
一部会話の内容を除きほぼ実話です。但し、実話度100%のお決
まりで、語り手はあくまでもけん引役です。作者とは限りません。
この話は、最近書いた「No.183 ベルサイユのばら」と、同じ手法を
用いています。
通常、タイトルと内容には何らかの関連性を持たせています。もち
ろん、直接関係ないこともあります。今回の話はどうでしょうか?
文中では“甘いもの”のくだりがあり、きのこの山をスナック菓子と
気付けば、弱めの伏線となります。きのこの山を“きのこが生えて
いる山”と捉えてしまえば、それこそ伏線がありません
今回はあえて“やってはいけない”手法を用いています。
3人で会話した時、痩せた・・・疲れた・・・から甘いものの話になり
その時に私が一言つぶやきました。
「最近、疲れてるので、きのこの山を食べている」と。
この一言を小説では書いていません。あえて伏せておいて、最後
にタイトルを登場させる手法をとりました。
きのこの山もベルサイユのばらも、言うなれば固有名詞であるため
それが何であるか連想しやすい特長があります。
これが「夕暮れに消えた僕の淡い夏」のようなタイトルなら、色んな
ことが想像されて、一本に絞れません。
「どこで“きのこの山”が登場するんだろう?」などと思って見て頂け
たら狙い通りなんですけどね
近々、この話のプロローグとエピローグに相当する話を掲載予定で
す。登場人物の設定はやや変えていますが“きのこの山”とつなが
る話だと思って読んで頂けたら幸いです。
それでは「No.189 小さな勇気」でお持ちしています
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