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ホタル通信 No.031

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.89 遠い喫茶店
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性

この話は先に後半を書いた後に、前半を書き上げました。これにはいくつかの理由があります。

後半は概ね実話です。
自分の中にある“遠い喫茶店”を、表現するのは難しいものがありました
人目を避ける行動は、人目が多い喫茶店を敷居の高いものに変えた・・・と言うことになります。簡単に言えば距離ではなく、願いが叶えられる可能性の低さを“遠い”と表現しました。
ただ、これだと少し堅苦しい雰囲気があり、説明っぽくなってしまいます。

タイトルは早い段階でできており、やや謎めいた感じになりました。
これもあって、前半は夢を用いて“遠い喫茶店”を不思議調で説明することにしました。
これによって、掛け湯のごとく“遠い喫茶店”の受け入れ態勢を整えて頂けたと思います

話は変わりますが、夢を用いた話は他にも書いています。
ただ結果的に「全て夢だった」で終るような話はありませんし、これからも多分書きません。
もちろん、夢とかSFっぽい話を書けば幅広く、それこそ無限に作ることが可能ですが、そうなれば話を作るためのアイデアを考えることに終始しそうな気がしてなりません。
あくまでも実話や実話からのヒントと言う骨があり、そこに肉付けして行くのが冬のホタルなんです。

最後にブルーメの丘ってご存知ですか?
いまだ行ったことはありませんが、私にとっては一生の想い出になりそうな、そんな場所なんですよ
近々、これを題材に話を作ってみようと考えています。
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