ホタル通信 No.019
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.82 あの日のメダル
実話度:★★★★☆(80%)
今まで皆に与えられていた椅子が大人になるにつれ、少しづつ少なくなって行く・・・そんな話です。小説では微妙に話をズラしている部分もありますので、比較してみてください。
時は小学5年生で、球技はあえて伏せておきます。
大会の後に、食事会と言えば良いのでしょうか・・・子供向けにジュースとかが振舞われました。
その席上・・・正しくは解散直後に、小説のような感じで呼び出され、受け取っている姿を目撃しました。思えばバット・タイミングと言いますか、子供心に傷付いたことを今でも覚えています。
そりゃ、小説にするぐらいですからねぇ
その当時の心境もよく覚えてて、悔しいとか腹が立つとかではなく、小説のように「恥ずかしい」「その場から、消えたい」と言う気持ちが残りました。
ただ、このまま話を終らせてしまうと、単なる私の不幸自慢になってしまうため、最後の10行あたりからは回想から一気に現在へと話を戻しました。ここから以降は全て創作です。
社会に出るとそんなことは日常だった・・・あの時の経験が私を強くしてくれた・・・メダルは貰えなかったけれど、その代わりに「生きる力」を貰ったと、結びました。
最後に後日談を書いておきます。
6年生になった時、優勝したかどうかは覚えていないのですが、メダルを貰うことができました。
「勝ち取った!」と言う優越感より、もしかしたら・・・貰えない子が居るんじゃないか、と・・・そのメダルの重みを感じたのも事実です。
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