[No.150-2]謎のオーケストラ
No.150-2
それから、ちょくちょくブログへお邪魔するようになった。
いつ見ても、その存在感には圧倒される。
それに、話の展開が上手い。
案外、奇抜とも思える言い回しに目を奪われがちだ。
けど、流れるような展開に全くストレスを感じない。
「おもちゃ箱、訂正しないといけないかも」
にぎやかさを、散らかしたおもちゃに例えてみた。
ただ、何度か訪問している内に、少し印象が変わった。
(・・・メロディ・・・リズム・・・ハーモニー・・・?)
「音楽的なセンスかな?」
そしてブログを構成するパーツたち・・・。
(そうか!)
「オーケストラだ!」
写真、文字の色や大きささえも、独特の音色を奏でている。
それらがまとまって、壮大な楽曲を構成する。
「楽譜と言えばいいかな?」
このブログのひとつひとつの記事はまさしく楽譜なんだ。
諧謔曲のようにユーモラスで、狂想曲のように気まぐれだ。
そして・・・。
時に、夜想曲のような、悲しげなメロディも彼女らしい。
その楽譜は、たった一夜だけ公開されたこともあった。
そんなオーケストラをまとめるは・・・そう、もちろん彼女だ。
絶妙な加減で指揮棒を振る。
「それに・・・感じる・・・」
今も、なお鳴り止まぬ拍手が私の心に響いてきた。
(No.150完)
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