[No.148-2]初恋
No.148-2
早速、ある歌詞検索サイトを訪れた。
(えっ・・・と、歌詞検索・・・歌詞検索・・・)
画面を一度スクロールさせ、全体を確認する。
その時、何かを感じた。
「これ・・・この歌かも知れない」
あるアーティストの写真と曲名が掲載されていた。
なぜだか直感的にそう感じる。
ドキドキしながら、“歌詞を見る”をクリックした。
断片的な歌詞が一致している。
同じように断片的なメロディに乗せ、歌詞を読んだ。
♪『桜並木を歩いて・・・見上げて・・・雪の日も・・・
で・・・しないから 隣り・・・しないから』♪
ピッタリあてはまる・・・桜並木、そして繰り返される“から”。
大急ぎで、この曲を視聴できるサイトを探した。
後日、友人に今までの経過を話した。
「すごいじゃない!それだけでよく見つけたわね」
あれから視聴できるサイトで確認した。
間違いなく、あの日聞いた曲だった。
「それにしても、タイトル・・・」
「そうね、深い・・・ね」
「歌詞のような経験ある?」
「うーん・・・女子なら少なからず、あるんじゃない?」
「・・・だよね」
友人と別れ、帰りの電車の中でその曲を聴いた。
音楽プレーヤーにアーティスト名と曲名が表示されている。
(No.148完)
| 固定リンク | 0
「(006)小説No.126~150」カテゴリの記事
- [No.150-2]謎のオーケストラ(2010.03.23)
- [No.150-1]謎のオーケストラ(2010.03.21)
- [No.149-2]それぞれのイベント(2010.03.19)
- [No.149-1]それぞれのイベント(2010.03.18)
- [No.148-2]初恋(2010.03.16)
コメント