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ホタル通信 No.015

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.93 無くならないもの
実話度:★★★☆☆(60%)

先に、結論・・・事実を書いておきますが、前半はほぼ100%実話になり、逆に後半は創作になります。

男性達の会話で、よく耳にする話があります。
「100円ライターは無くならないのに、ちょっと値の張るライターは知らぬ間に無くなる」・・・なんとなく、分かるような気がします。
高校卒業後、引越しは片手程度しているのですが、その度に無くしたり、捨てたりするものがあります。掲載の通り、気付いてみれば、私の回りには新参者が溢れていました。
結局ブラシは意地悪じゃないにせよ、新しいのを購入する目的で捨ててしまいました

物に心はない・・・。
科学的な立場言えば、これを否定する人は居ないと思います。
ただ、長年使ったものに、何らかの想いを持つことは良くあることだと思います。
楽しい時、苦しい時・・・大袈裟ですが共に歩んできた仲間のような感覚を持っていました。卒業後は家族の元を離れて、生活していましたので、それこそ「私を知るもの」は、唯一このピンクのブラシだったのです。そんなブラシを、ある日捨ててしまったのです。

ちょっとした後悔は、後半の創作に活かしました。
後半もブラシや「物」の話になっているように見えますが、ここでは「者(もの)=人」を意識して書いています。
例えば友達と何らかの理由で疎遠になったり、仲直りしたいのに言えずに居る・・・そんなイメージです。物と者をオーバーラップさせ最後に「失くさない=失わないで」欲しい・・・と結びました。

皆さんの身の回りにも、そんな「もの」はありませんか?
触れたり、声を掛けてみたり、温もりを伝え、そして感じてください。

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