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ホタル通信 No.013

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.03 過去へのゴミ箱
実話度:☆☆☆☆☆(0%)

今となっては、「No.01 グリーティングカード」と共に、現ブログの主旨から外れる、ファンタジー色の濃い作品です

ブログを始めた頃は特にテーマやジャンルを意識せずに何でも書くつもりでした。ただ、あからさまに日常から外れる話は考えていませんでした。

一読すると、紙の塊が未来のゴミ箱から過去の試験会場へとタイムトラベルしているように読み取れます。真相・・・なんですが・・・その読み通り、タイムトラベルを意識させようと明らかに書いていました。
その中で「待てよ・・・もしかしたら・・・」の含みを持たせるため何かと中途半端な経過と結論にしています。
今、改めて自分で読み直して、非現実的な部分が現実的にならないかと、後日談と言うか・・・続きを書いておきます。


「さっきは、何、ボケッとしてたのよ?」
「あのね・・・」

亜紀にあの不思議な体験を話した。

「A商事の入社試験のことね」
「うん、そう・・・えっ!何で会社の名前知ってる?」
「その日、私も受けてたの」
「そしたら、陽子が浮かない顔だったから」
「見兼ねて?それで・・・」

もちろん当時はお互い知らない者どうしだ。

「まぁ、二人共、結局ダメで」
「何の因果か、あんたの夢に付き合うはめになったけどね」

亜紀とは、あの試験後に出逢った。
偶然と言うか、今思えば、必然と言うか・・・。

「着いたわよ」

会議が終ってから、ゴミ箱の中を確認した。
さっき投げた紙の切れ端が入っていた。

「・・・だよね・・・」

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