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[No.143-2]大きなお菓子

No.143-2

「へぇ~、ハンズってお菓子売ってたんだ」

店舗や時期によっても違うだろうが、確かに売っている。
よく見れば、見覚えのある駄菓子ばかりだ。

「懐かしいな、よく食べてたよ!菜緒はどうだっ・・・?」

(あれ?居ない・・・あぁ!)

エスカレータで上がって行く菜緒の姿がチラッと見えた。
慌てて菜緒の後を追った。

「ハァハァ・・・お菓子は1階だよ?」
「そのお菓子と違うねん、これ見てん!」

菜緒が商品の棚を指差す。
(・・・あぁ、なるほどね・・・)
そこには本物そっくりの、おもちゃのお菓子が飾ってあった。
大きさは本物よりも少し小さいようだ。

「で、部屋に飾るの?」
「食べるんよ」
「な~んだ、食べるんだぁあぁ!?」

冗談とは言え、声が上ずってしまった。

「もちろん、うちは食べへんけどな」
(・・・と言うことは)
「もしかして、俺が食・・・」
「せいじゅうろう達に決まってるやろ」
「だよなぁ~!」

俺たちには小さくても、彼らには大きいお菓子。
いや・・・大きすぎるかもな。

(No.143完)

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