[No.141-2]男女の友情
No.141-2
「女性は少なくともそう思っている・・・“存在する”とね」
「女性は・・・?」
智久が重要な部分に気付いた。
「・・・じゃ、男性はどうなんだよ?」
「存在しないと思ってるでしょ?本当は智久も」
友達、恋人、結婚相手・・・女性はそれぞれに境界線が引ける。
大好きなアイドルが居ても、それはそんな存在でしかない。
結婚しようとか、したいとか・・・飛躍はしない。
「男性は違うでしょ?」
「そ、そう言われると・・・否定できないな」
一方、男性にその境界線はない。
好きなアイドルイコール「結婚したい!」と思うことも少ないはずだ。
「女性から見れば友情は成立する」
「男性から見れば成立しない・・・か」
智久も妙に納得した表情だ。
「がっかりした?」
「・・・かもな」
「でも、男女の友情を壊すのは男性ってことでしょ?」
友情が壊れたら、恋人に発展することだってある。
「だから、勇気を出してよ」
(No.141完)
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