« [No.136-1]太陽とクシャミ | トップページ | [No.137-1]熱いコーヒー »

[No.136-2]太陽とクシャミ

No.136-2

悲劇のヒロイン・・・そんな気分でもいた。
それが一夜にして、普通の人に変わった。

「ホッとしたような、残念なような・・・」

複雑な心境だ。
特異体質は、“得意”体質でもある。
得意げに話せる機会もあると思っていたのに・・・。

「私もそうなんだよ」
「くしゃみ同盟?」
「ちがうよー!」

千夏が照れる様子もなく、話始めた。

「本屋?トイレ?」
「うん、行きたくなるの、それも大きい方」
「・・・」

私以上に、“得意”体質になれそうな話だ。
(羨ましい・・・じゃなくて!)

「それは大変・・・」
「そうでもないよ」

意外なほど千夏が冷静だ。
(・・・ってことは・・・)

「・・・居るの大勢?」
「調べてみたら?」

千夏と友達になれそうな人が大勢居た。

(No.136完)

読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。

ブログランキングへ ブログランキングへ

| |

« [No.136-1]太陽とクシャミ | トップページ | [No.137-1]熱いコーヒー »

(006)小説No.126~150」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.136-2]太陽とクシャミ:

« [No.136-1]太陽とクシャミ | トップページ | [No.137-1]熱いコーヒー »