[No.136-1]太陽とクシャミ
No.136-1
ネット社会は一風変わった人の繋がりを演出する。
「それって、どこの寓話(ぐうわ)?」
千夏(ちなつ)が不思議そうな顔をした。
「北風と太陽の別バージョン?」
聞き方が現代っ子ぽい。
「ごめん!全然関係ない」
太陽とクシャミ・・・。
何のことはない・・・わたしは太陽を直視するとクシャミが出る。
特異体質だと思っていた、この瞬間までは・・・。
「そうでもないよ」
「・・・そ、そうなの!?」
あえて自分から話すことはなかった。
少なくとも、それがスタンダードではないからだ。
それがあっさり否定された。
「友達にも居るよ、そんな人」
(ひとり発見?)
「ネットで調べてみたら?」
千夏と別れた後、大急ぎで調べてみた。
「うそ・・・スタンダードじゃない」
それどころか・・・。
「なによ・・・くしゃみ同盟って?」
ひとりどころか、大勢いるらしい。
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