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No.135-2
「あれ見て!」
今度は私が指差した。見覚えのある独特の光の配置が懐かしい。
「なんなのあれ?」「知らない」「知らない?」
尚美が不思議そうな顔をする。
「あれの近くに彼の家があるのよ」
そう・・・あれは彼の家の目印になる。
「そっか、もうすぐだね」「うん・・・ありがとうね、尚美・・・」
しばらく沈黙が続いた。1週間後、彼と結婚する。そのために、尚美が手伝いに来てくれた。
「あーあ、帰りはひとりかぁ」「また、夜景・・・見れるでしょ」
軽い衝撃と共に、飛行機は目的地に到着した。
(No.135完)
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2010年1月31日 (日) (006)小説No.126~150 | 固定リンク | 0
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