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[No.135-2]動く夜景

No.135-2

「あれ見て!」

今度は私が指差した。
見覚えのある独特の光の配置が懐かしい。

「なんなのあれ?」
「知らない」
「知らない?」

尚美が不思議そうな顔をする。

「あれの近くに彼の家があるのよ」

そう・・・あれは彼の家の目印になる。

「そっか、もうすぐだね」
「うん・・・ありがとうね、尚美・・・」

しばらく沈黙が続いた。
1週間後、彼と結婚する。
そのために、尚美が手伝いに来てくれた。

「あーあ、帰りはひとりかぁ」
「また、夜景・・・見れるでしょ」

軽い衝撃と共に、飛行機は目的地に到着した。

(No.135完)

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