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[No.132-2]いつもの歯ブラシ

No.132-2

ゴトッ・・・。

意外に重い音がした。

(何だろう・・・へんな気持ち・・・)

勢い勇んで、歯ブラシを捨てたつもりだった。
それなのに・・・自分でもよく分からない。

その時だった。
その瞬間を待っていたかのように、ケータイの着信音が鳴った。

「どう・・・今の気分は?」
「なんのこと?」

意味が分からない。
純那は何を言いたいのか・・・。

「同じことの繰り返しでもいいんじゃない?」
「繰り返し?」
「そう結論を急がなくても、いいってこと」

(あっ・・・)

ようやく意味が分かり始めた。

「おせっかいね!」
「今にも彼と別れるんじゃないかと思ったのよ」
「・・・まぁ・・・ありがとう・・・ね」

歯ブラシを元の場所に戻した。
(そうね・・・)
案外、悪くない。

(No.132完)

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