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[No.129-2]時間に掛けるもの

No.129-2

粋な返事を返したい。
そう思えば思うほど悩んでしまう。
さて、時間に何を掛けてみようか・・・。

思い付くまま、あれこれ掛けてみる。
(・・・どれもイマイチだな)
彼女のそれを超えるものが、なかなか出てこない。

時間・・・時間・・・時間・・・。
「そうだ!」
いっそのこと、時間に時間を掛けてみようか。

「時間×時間=・・・?」

何かしらの謎解きにも似た、かけ算になった。
いずれにせよ、思い付きじゃ伝わらない。
彼女は僕の一言に応えてくれたはずだ。

(時間が経つのが早い・・・)

だからこそ、有意義に時間を使いたい。
時間は増えやしない・・・減りもしない・・・。
「・・・そうだ!」
掛けるものが決まった、そう思う間もなく返事を打つ。

『時間×自分=時間』

数学的に自分は”1”になる。
それに時間は増えもしないし減りもしない。
だから、有意義な時間の割合を増やすしかない。

新年は禅問答のようなメールで始まった。

(No.129完)

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