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ホタル通信 No.006

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.28 女の子へ聞け
実話度:★★★★★(100%)

日常が小説になること、ドラマよりもドラマティックであることを実感した作品です。
実話度100%ですが、作者が「あき」なのか「僕」なのかは、伏せておきます。

「それ、私も同じかも」
それって何・・・?が、読み手の最初の疑問だと思います。軽く触れてはいますが、こういうことです。
喧嘩まではしていないけど、紗江の理不尽な行動に振り回され、少し口論になったことがありました。
数時間経過してから、自分から謝ろうとしても、音信不通になり、最後のメールにつながりました。
そして、予期せぬ展開に焦る「僕」に対して「あき」の冒頭のセリフが続きます。
「ちょっとしたことでも、別れはありますよ」って、あきは言いたかったのです。あきも同じ経験をしたことがあるからです。

ところが・・・。
「あのね、女の子はそんな時があるんよ」
「また、メールでも入るんとちがう?」
このふたつのセリフは、別れが一時的なもの(その期間は不明だとしても)であることを意味しています。
あきとしても自分がそうだからこそ、こんなことが言えたのでしょう。そして、その通りに紗江からメールが届きました。
それに紗江からメールが来た時、戸惑いながらも、嬉しかったのは間違いありません。あきはそれさえも分かっていたのです。

最後になりますが、この話をヒントにした小説があります。
紗江からのメールは“受信フォルダ8”に入るようになっていました。そうなんです・・・「No.25 受信フォルダ8」はこの話があったからこそ生まれたんです。

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