ホタル通信 No.005
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.08 銀河鉄道の夜
実話度:★★☆☆☆(40%)
・・・で、「銀河鉄道の夜」って、どんなプレゼント?ですよね。やっぱり
この話はタイトル先行型で、タイトルが決まってから創作した典型的な例です。
その上でどんな話にしようかと考えていた所、知り合いの誕生日が近づいていたこともあり、これを軸にした話にしようと思った訳です。
ところで「銀河鉄道の夜」と言うタイトルを決めた理由なんですが、実は宮沢賢治さんの・・・ではありません。
知り合いから「KAGAYA」氏のそれが好きだと言うことを聞かされていたのがきっかけです。
銀河鉄道・・・となると、どうしてもファンタジー系の話に進みがちなんですが、冬のホタルは、日常のひとコマがテーマなので、安易に銀河に旅立つ訳には行きません
そこで、何か意味ありげなプレゼントのネーミングとして使うことを考えました。
「銀河鉄道の夜」をどんなプレゼントにしようか・・・色々想いを巡らせました。「あれにしようか、これにしようか・・・」散々考えましたが結局、答えは見つかりませんでした。
でも・・・だからこそ、こんな話ができあがったのです。
奈々子としては、銀河鉄道の夜でも朝でも、何でも良かったのです。そして、奈々子の望んだ通り、送り主は想い出をたどる旅に出掛ける結果となりました。
「銀河鉄道の夜」は二人の出逢いから今までを想い出してくれるだけでいい・・・そんなプレゼントだったのです
奇しくも今、この小説を振り返った時、「出逢い」と言う駅から銀河鉄道に乗り、今もどこかを旅している・・・そんな話に思えてきました。
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