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[No.122-2]謎の計算式

No.122-2

桃子に結果を見せた。

「0.00・・・3%?」
「ほとんど意味を成さないんじゃない?」

「どうして?」
「ほら、果汁0.003%のオレンジジュースって意味ある?」

言う通り、それなら限りなく無果汁だ。
ゼロに等しいと言われても当然だと思う。

「話がそれちゃったけど、結局ナニの%なの?」
「彼と過ごした時間よ」
「どう言うこと?」
「こう言うことよ」

桃子に計算式を見せた。
一緒に居た時間が、1回あたり2時間。
それが12回で、合計24時間・・・だから1日。
それを人生80年として、割合を計算した。

「ふーん・・・」

意味がない、そう言いたげな表情だった。
確かに、彼と過ごした時間は無果汁のジュースと同じだ。

「でもね・・・」

この割合が結論ではない。
結論は他にある。

「たった・・・たった、0.003%の人が・・・」

少し言葉に詰まる。
言い表せない感情が込み上げてきた。

「私の人生を変えてくれたんだ」

(No.122完)

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