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[No.119-1]奇妙な結論

No.119-1

「わ、わぁぁぁー!」

鏡の中の自分を見て、朝から絶叫した。
寝起きの顔は、人に見せられたものじゃない。
けど、今回はそれが可愛く見えるほどだ。

「腫れてる・・・」

よく見れば・・・いや、正しくは目が腫れているのでよくも見えない。
左目のまぶたが視野を遮っている。
(昨日の?)
昨夜、まぶたと言うか、目というか・・・手でこすっていた。
それと共に眠りについた所までは記憶にある。

「寝たあとも?」

多分、無意識に触っていたのかもしれない。
それにしても・・・。

「これじゃ、会社に行けないよぉ」

とは言え、休む訳にもいかない。
(あっ!まだ残ってたかも!)
急いで薬箱を調べた。
数年前にも同じようなことがあり、眼帯を買った記憶があった。

「やったぁー!発見、発見」
(さてと・・・)
「わぁぁぁー!」

もう一度、鏡を見て驚いた。
眼帯の発見に気を良くし、“こんな顔”の自分を忘れていた。

(No.119-2へ続く)

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