« [No.99-1]パラレルワールド | トップページ | [No.100-1]冬のホタル(前編) »

[No.99-2]パラレルワールド

No.99-2

「明日もパラレルワールドに行こうかな!」
(あっ・・・しまった!)
朝の余韻が、つい口に出た。

「なに、なに、それ、どこの遊園地?」
「・・・そうじゃなくて、えーっとね・・・」
それについて説明した。

「おもしろいじゃん!私もそうしようかな」
意外だ・・・由梨(ゆり)が話に食い付いてきた。
由梨の報告は明日、聞くとしよう。

帰りの時間は朝とは違い、まちまちになる。

部活だったり、おしゃべりが過ぎることがある。
だから、帰り道にすれ違う人は日によって違う。

「じゃ、また明日!」

由梨の元気な声を背に、自転車を漕ぎ出した時だった。
(あれ?・・・あの人・・・)
朝の顔なじみとすれ違った。
(なんか新鮮・・・それに、不思議な気分)

本当に、パラレルワールドに迷い込んだ気分になった。

(No.99完)

読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。

ブログランキングへ ブログランキングへ

| |

« [No.99-1]パラレルワールド | トップページ | [No.100-1]冬のホタル(前編) »

(004)小説No.76~100」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.99-2]パラレルワールド:

« [No.99-1]パラレルワールド | トップページ | [No.100-1]冬のホタル(前編) »