[No.101-2]冬のホタル(後編)
No.101-2(文字の色:ホタル-黒、奈央-茶)
「でも、ホタルって・・・それだけの理由?」
やっぱり、聞かれた・・・嘘は付かんとこ。
「ホタルなら、男か女か分からへんやろ」
「それって・・・つまり、“隠す”ってこと?」
「彼に見られてもええようにな、そうしてんねん」
言うてもうた。
後は、ホタルちゃん次第や。
「何となく分かってたけどな」
そうなんや・・・ホタルちゃんやもんな。
それ以上は追求してこうへんかった。
「ほんなら、さっきのは?」
何か思いついた顔をしてたのは間違いあらへん。
「ブログのタイトルだよ」
「ブログ?」
「ホタル・・・冬のホタルに決めたんだ」
「北海道のイメージやね、それ」
「そう、そう。それに・・・」
「ホタルが管理人なら、男か女か分からないでしょ?」
「ほんまやね」
もし、うちがホタルちゃんと言う架空の人物を作ったとしたら・・・。
冬のホタルの管理人は男と女か、みんな悩むやろな。
(No.101完)冬のホタル完
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