[No.100-2]冬のホタル(前編)
No.100-2(文字の色:ホタル-黒、奈央-茶)
『来週の火曜日19時にいつもの所で』
「忘れんうちにメモしとこ」
ホタルちゃんと来週逢う約束をした。
(スケジュール帳・・・スケジュール帳・・・)
「あれ?ホタルちゃんと逢うのは今月2回目やぁ」
月初めにも“ホタル”と書かれた日がある。
「知ったら、びっくりするかなぁ」
ホタルと名付けられてること・・・なんでホタルなんやと。
でも話す機会、あるんやろか。
隠す気はないんやけど・・・。
単純な理由の裏に、複雑な理由も有るし。
『ホタルちゃんは悪くないやん』
(あっ!言うてもうた)
話の流れでついメールに“ホタル”と打ち込んでしまった。
けど、それには触れてこーへんかった。
何も無かったように、話が進んだ。
『・・・分かった。じゃ来週逢おうか?』
『ええよ』
『来週の火曜日19時にいつもの所で』
多分・・・逢ったら聞かれるやろな。
(No.100完)後編へ続く
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