[No.89-1]遠い喫茶店
No.89-1
ある日、不思議な夢を見た。
・・・目の前に一軒の喫茶店がある。
大勢の客が、出入りしている。
でも、その喫茶店に、僕は入ることができない。
それは、遠い所にあったからだ。
遠すぎて、遠すぎて結局僕は辿り着けなかった。
月日は流れた。
僕は、喫茶店に入ることができるようになった。
「楽しそうじゃないですね?」
他の客から、そう言われた・・・
ここで、目が覚めた。
普段なら、目覚めた瞬間に忘れてしまうことが多い。
それなのに、この夢だけは今でも鮮明に覚えている。
(目の前に喫茶店がある・・・なのに、遠い・・・?)
夢なんて筋書きどころか、理不尽が当たり前だ。
なのに真相を知りたい・・・そんな心境に駆られた。
その真相は、以外に早く解決することになった。
(予知夢だったのかな?)
今、思えば、そうとも言える。
自分が現実に経験することによって・・・。
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