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[No.78-1]上を向いて

No.78-1

「ごめん!」
「もー!許してあげないから!」

京香が、そっぽを向いた。
半分本気、半分冗談の態度だ。

「甘いもの、お・・・」
京香と目が合った。
「パフェでしょ、ケーキでしょ、それから、えっーと・・・」
僕が最後までしゃべり終わる前に、伝わっている。

瞳の奥に、甘いものが映っている・・・ように見える。
早く機嫌が直るのも京香らしい。
いつも、この作戦が成功している。

(待てよ・・・)

作戦が成功しているのは、もしかして京香の方?
いつものことだけど、急に疑問に思う。
まぁ、とにかく仲直りできる作戦には間違いない。

「食べ過ぎたよ~」
結局、全ておごらされた。
「ちょっと休憩、休憩っと!」
無理やり公園のベンチに座らされた。

それでも通り過ぎる風が、案外心地よい。

(No.78-2へ続く)

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