[No.077-2]ヒーローの格言
No.077-2
なんとか仕事のミスをフォローできた。
「友子、ありがとう」
積極的に手助けしてくれた同僚に感謝した。
そう言えば、何度もピンチの時に助けてもらっている。
「友子って、正義のヒーローみたいね」
「どうして?」
「だって、“ここぞ”って時に、助けてくれるから」
「そうかしら?」
性格が男性的な友子らしい。
恩に着せる訳でもなく、淡々としている。
「まぁ・・・そう言われると悪い気はしないけどね」
友子としては珍しい返事だ。
「私も友子を助けられるぐらいにならなくちゃ!」
「あんたに?無理よ、無理!」
友子が笑いながら、私をイジる。
「でもね・・・」
友子が急に神妙な表情に変わる。
「ヒーローってね、守る人がいないと力が出ないのよ」
偉人よりも、心に残る友子流の格言だった。
| 固定リンク | 0
「(004)小説No.050~100」カテゴリの記事
- [No.080-2]暗闇からの目覚め(2009.09.06)
- [No.080-1]暗闇からの目覚め(2009.09.05)
- [No.079-2]心のスケッチ(2009.09.04)
- [No.079-1]心のスケッチ(2009.09.02)
- [No.078-2]上を向いて(2009.09.01)
コメント
こんにちわ★
ボトメから訪問させていただきました。
とても素敵な小説ですね!!
短編は、重要な事とかが凝縮されてて
とても読みやすいし、楽しいです。
この小説は最後のオチが素晴らしいです!!
これからも頑張ッて下さいねbb
でわ・・お邪魔しました。また来ますね-
投稿: すたあしゃ | 2009年8月31日 (月) 17時53分
すたあしゃさん、初めまして。
とても励みになる応援ありがとう。
小説の都合もあり、性別や年齢は
公開してないので、絡みづらくて
スミマセンっ!
・・・なので、好きなイメージで
好き勝手にコメントしてね。
また来てもらえるように、頑張り
ますので応援してください
投稿: ホタル | 2009年8月31日 (月) 22時16分