[No.062-2]かくれんぼ
No.062-2
六段のホットケーキを前に、せいじゅうろうがリラックスしている。
それぞれのシールを菜緒が組み合わせた。
「落としたんかな・・・」
あの粘着力では、その可能性もある。
「同じシールあったよね?」
「あるには、あるんやけど・・・」
確か、まだ同じシールを持っていたはずだ。
「ちょっと、顔が違うねん」
「同じシールだよね?」
「そうなんやけど・・・」
歯切れの悪い菜緒に、あることを思い出した。
手作りのせいもあるのだろう。
ストラップのせいじゅうろうも、微妙に顔の表情が違う。
これで、随分話が盛り上がった。
だから、菜緒にとっては、厳選された大切な一枚だったに違いない。
「見つかるといいね」
その矢先だった。
「おったぁ!こんなとこにおったで!」
どうやら、バックの中のポケットに落ちていたようだ。
でも、ホットケーキのシールは見つからなかった。
「お腹へったから、食べてしもうたんやね」
(そんなことは・・・・あるかもしれないな)
菜緒はせいじゅうろうを、ケータイの元の場所に戻した。
そして、新しいホットケーキのシールも貼った。
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