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[No.58-2]揺れるミニスカート

No.58-2

「幸せになろうな・・・・」

後姿に声を出して、語りかけた。

その瞬間、彼女の右手がスッと上がり、Vサインを出した。
まるで、声が届いたかのようなタイミングだ。
そして、振り返り、僕を真っ直ぐに見つめた。

人ごみが、そして時間が止まった。
舞台のワンシーンが目の前に広がる。
真っ暗なステージで彼女だけに、スポットライトが当たっている。

「あ・り・が・と・う」

口がそう動いたように見えた。
そのまま、少し後ずさりしてから、やがて階段を駆け上った。

彼女とは“運命の赤い糸”で結ばれてる特別な仲じゃない。

あの日、見えない糸が絡んだ。
その糸は今でも解けない。
それに、二人とも解こうともしていないだけだ。

(No.58完)

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