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[No.56-2]エンドロール

No.56-2

結局、何もイベントは発生しなかった。

怪しんだ彼がコンタクトしてくるかもしれない・・・そんな期待もあった。
けど、ただの“奇妙な行動”として終わった。
今考えれば、恥ずかしい気もする。
勢いに駆られたとは言え、他の手段もあったはずなのに。

「でも、分かる気がする」

珍しく静香が同意した。

「さっき、見た映画あるでしょ?」
もともと、この恋愛映画が話の発端だ。
「でも、全然話が違うわよ」
私は異議を唱えた。
「中身じゃなくて、アレよ、アレ」
「アレ?」
「エンドロールよ」

エンドロールが流れ終わった後に、後日談のようなシーンが流れた。
完全に終わった・・・でも、何かを期待せずにいられない。
恋愛はそんなもんだと思う。
逆転劇、うれしいサプライズ・・・。
あの時、私はそれを望む心境だったのだろうか。

「エンドロールか・・・」

私の行動に始めて理由ができたような気がした。

(No.56完)

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