[No.041-2]あの虹を越えて
No.041-2
今日も雨だ。
通り雨なの?
それとも梅雨のように、しばらく降り続くのかしら・・・。
ただ、黙って過ごすしかない。
焦っても、仕方がない。
友人が心配して、次々に声を掛けてくれる。
その度に、あの日見た虹の話をした。
色鮮やかな七色が、青い空に吸い込まれるように伸びていた。
「一人じゃない」
なぜか、そう感じる。
「明日は晴れるかな」
あの虹の先に、何かを感じずにはいられなかった。
みんなが手を差し伸べてくれる。
赤の手、橙の手・・・それからも黄、緑、青、藍、紫と続き、いつしか七色を越えた。
あの虹を越えて行こう。
みんなと共に。
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