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[No.039-1]コントロール

No.039-1

一つの恋愛が終わると、いつも想うことがある。

“次にはそれをコントロールできるのに”

恋愛中は、自分自身を見失う。
『だから恋愛なんだよ』
と、どこからともなく声が聞こえる。

どうして、あの時、あんなことを・・・。

恋愛モードが“冷めた”から、冷静に考えられるのではない。
“覚めた”から、今更気付く。
「どうして?約束したのに」
「ごめん、急な仕事が入ったんだ」
普段なら、何もなく終わったことなのに、どうしてあの時は、逢うことに固執したんだろう。
結局、彼を怒らせてしまい、連絡が途絶えてしまった。

「何も、別れるほどのことでもないよね」

友人の一人が相談に乗ってくれた。
でも、その時はそれで精一杯だった。
どうしても逢いたい・・・その気持ちを抑えられなかった。

「で、教訓と言うか・・・想うんだ?」
「そうね。次はそれをコントロールできる、と」
いつもの友人と、恋愛を語り合った。
「ただ・・・」
友人の表情が冴えない。
「何よ・・・ハッキリ言えば」
「次の恋には、別の“それ”が生まれるよ」

(No.039-2へ続く)

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