[No.038-2]純愛
No.038-2
純愛-卒業-
あなたへ 告白した時は
あかね色の空だったね
照れながら渡したラブレター
赤く染まる私の頬を
夕日はやさしく 隠してくれた
あなたの 返事を待つ時は
激しい雨の日だったね
「ごめん」で終わった幼い恋
溢れ出す私の涙を
雨はやさしく 隠してくれた
ねぇ 知っていた?
偶然だった帰り道 初めて芽生えた恋心
あなたの横顔さえ見れなくて
ねぇ 覚えてる?
ふたりだけの教室で 話したあったね文化祭
あなたの瞳だけ見ていたの
さようなら 私の恋 さようなら 今の私
通り過ぎるあなたを まだ振り返らない
通り過ぎたあなたを もう振り返らない
レベッカが、この歌を初めて発表したライブに、智史は居た。
「ふ~ん、そうだったんだ」
智史がニヤニヤ私を見る。
「い、いいじゃないよ、もう!」
レベッカはもう一度この歌を、私の結婚記念日に歌ってくれた。
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