[No.030-2]理由~今でも~
No.030-2
「へぇ~、意外ね」
「それで、ブログ始めたんだ」
今の想いを言葉にしたかった。
書くことで、色んなことが冷静に見えてきた。
色々な体験を、小説風に仕立てた。
「聞いていいかな?」
久美が遠慮がちに、こちらを見る。
「どこまでが事実なの?」
(事実か・・・)
「ほとんど事実ならどうする?」
私の言葉に久美は目を丸くした。
「そ、そうなの!じゃ、あの話もそうなのね?」
(あの話?あっ・・・!)
「ちょ、ちょっと!それ誘導尋問よ、ズルい!」
訂正はもうできない。
「でも・・・ほっとしたよ」
久美の雰囲気が急に変わった。
「う、うん・・・あの時はごめんね」
「話は変わるけど、その上司との関係は?」
久美の目が光る。
「単なる上司よ、か・つ・て・の!」
「好きなの?」
「そうね・・・嫌いじゃない」
(悟られないかしら・・・)
「ブログで伝えたら?今の想いを」
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