[No.028-2]女の子へ聞け
No.028-2
「また、メールでも入るんとちがう?」
こうも、あっさり言われると、そう思ってくる。
「それは、あきの意見?それとも女子代表の意見?」
あきは答えなかった。
自信がないと言うより、逆に自信ありげだ。
「ま、連絡が来たら来たで、少し戸惑うかもね」
多少余裕を見せたが、
「うそばっか、嬉しいくせに」
あきには見透かされているようだ。
『元気にしていますか?』
あきの考えが証明された。
数ヶ月ぶりだろうか、紗江からメールが届いた。
まるで何もなかったかのように、何度かメールが行き来した。
「女の子はそんな時があるんよ」
あきの言葉を思い出した。
彼女は何を予感していたんだろう。
| 固定リンク | 0
「(001)小説No.001~050」カテゴリの記事
- [No.050-2]オレンジ色の明日へ(2009.06.17)
- [No.050-1]オレンジ色の明日へ(2009.06.16)
- [No.049-2]上手な恋の忘れ方(2009.06.15)
- [No.049-1]上手な恋の忘れ方(2009.06.14)
- [No.048-2]昨日のセンチメンタル(2009.06.12)
コメント