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No.027-2
親しい友達にさえ、「私、ひまわりが好きなの」と、言ったこともないし、それらしい物を集めたり、素振りも見せたことはない。
夏も終わりが近い。
今年はまだ、ひまわりは届いていない。ホッとする反面、気にもなる。恋愛の駆け引きなら、かなり大掛かりな仕掛けだ。
「私、そんなに想われるほど、魅力ないし」
結局、今年はひまわりは届かなかった。それは、次の年もまた次の年も・・・。でも、最後に届いたひまわりは何かを予感するかのように種として残った。
その種は、次の年もまた次の年も色鮮やかなひまわりを届けてくれた。
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2009年4月22日 (水) (001)小説No.001~050 | 固定リンク | 0
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