[No.026-2] Y
No.026-2
「これ?エッチだね~」
(いきなり、来たか!もうダメかも・・・)
「違うわよ!」
「じょ、冗談だよ・・・!」
彼が慌てて否定した。
「アルファベットのYとか、道にも見えるね」
(これもいきなり、確信を突くわね)
「道なら、どんな道?」
「それなら、今から行こう」
彼は強引に私を引っ張り出した。
「ど、どこ行くのよ!」
「だから、その答えの場所さ」
確かに“Y”字型の道だ。
でも、これ自体が答えではない。
「この道を見ていると想うんだ・・・」
彼が話し出した。
「別の道を歩いていた二人が、いつか出逢う道・・・」
「それが、僕が出した“Y”の答えだよ」
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