« [No.025-2]受信フォルダ8 | トップページ | [No.026-2] Y »

[No.026-1] Y

No.026-1

「これ、なんに見える?」

今まで付き合った男性に、必ず質問することがある。
「アルファベットのYだよね?」
(ここまではセーフよ)
「そうだけど、ほら、何かに見えない?この形・・・」
「え!もしかして、アレ?」
彼がニヤリと笑う。
「ち、違うわよ!」
(まぁ、これも予想の内よ)
「ほら、何と言うか・・・“道”に見えない?」
「道・・・?あぁ、分かれ道ね」

これが原因で、別れる訳ではない。
ただ、何となくテンションが下がるのは事実だ。
そうなると、自分でも止めようがない位に、急に熱が冷めていく。

自分が望むべき答え・・・。
その答えを求めて、決断の時をむかえた。

「これ、なんに見える?」

(No.026-2へ続く)

| |

« [No.025-2]受信フォルダ8 | トップページ | [No.026-2] Y »

(001)小説No.001~050」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.026-1] Y:

« [No.025-2]受信フォルダ8 | トップページ | [No.026-2] Y »