[No.022-2]感性
No.022-2
「おー、見事なもんだね~」
男性社員達が、歓声をあげた。
「さぁ、今日は吐いてもらいますからね!」
(あんた、刑事じゃないんだから)
お酒の勢いもあり、いつになく葵の追求が厳しい。
「みなすゎ~ん、社内一美人の涼子くわぁら、お知らせでぇ~すぅ~」
(ちょっと!涼子、あんた酔いすぎよ)
そのまま、葵は酔いつぶれた。
地上の荒れ具合をよそに、桜は変わらず美しい。
綺麗、お見事・・・桜を称える声が絶えない。
そう・・・でも、見た目じゃない。
「いい香りがするな」
行き交う人ごみの中から、男性の声が聞こえた。
(これだわ!)
その感性に触れた。
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