« [No.018-2]無難なお土産 | トップページ | [No.019-2]天使の輪 »

[No.019-1]天使の輪

No.019-1

(痛っ!)
コンタクトレンズが、たまに合わないことがある。
「どうしよう・・・」
痛みよりも、眼鏡を掛けることの方がつらい。
以前、同じようなことで眼鏡を掛けたら、大笑いされたことがあった。

「えー、なになに?イメチェン?」

それから、自宅でしか眼鏡を掛けないことにした。
(でも、掛けないと見えないし・・・)
極度の近眼で仕事どころか、大袈裟だが歩くこともままならない。
「うぅ・・・もぅ。仕方ないか」
考えていても、仕事は待ってくれない。
嫌々ながらも、眼鏡を掛けて家を出た。

「おやおや?またまたイメチェンかな?」
同僚の恵子がまた、からんでくる。
「ちょっと、気にしてるんだから、言わないでよ」
少し強い口調で恵子に反論する。
「ごめん、ごめん。つい言いたくなっちゃうのよね」

「ハァ・・・憂鬱な一日の始まりにね・・・」

試しに眼鏡を外して、パソコンの画面を見た。明るさだけ感じる。

(No.019-2へ続く)

| |

« [No.018-2]無難なお土産 | トップページ | [No.019-2]天使の輪 »

(001)小説No.001~050」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.019-1]天使の輪:

« [No.018-2]無難なお土産 | トップページ | [No.019-2]天使の輪 »