[No.18-1]無難なお土産
No.18-1
お土産選びは、その人のセンスが問われると思う。
冒険して喜ばれることもあれば、定番過ぎて飽きられていることもある。
「今日も楽しかったね」
「うん!」
麻奈いつもは元気だ。
「あのね、昨日、トークショーに行ってたんよ」
(そう言えば、何かそんなこと言ってたっけ)
「誰の?」
麻奈に聞き返した。
プラネタリウムが好きな麻奈らしい。
その映像や音楽を手がけるクリエーターのトークショーに行ったようだ。
「たまに、話題にしてた人だね?」
麻奈の瞳はキラキラ輝いている。
「それで、これ、お土産なんやけど」
(え?、お土産!)
お土産を選ぶ時は苦痛でも、もらう時は何倍も嬉しい。
(なんだろう・・・)
いつもの大き目のかばんの中から、お土産を取り出した。
「ほい!これ」
(・・・ん?なんだろう・・・)
袋から茶色と白のツートンカラーがチラッと見えた。
| 固定リンク | 0
「(001)小説No.01~25」カテゴリの記事
- [No.25-2]受信フォルダ8(2009.04.17)
- [No.25-1]受信フォルダ8(2009.04.16)
- [No.24-2]一人だけの入学式(2009.04.15)
- [No.24-1]一人だけの入学式(2009.04.14)
- [No.23-2]カエルのご隠居(2009.04.12)
コメント