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[No.018-1]無難なお土産

No.018-1

お土産選びは、その人のセンスが問われると思う。
冒険して喜ばれることもあれば、定番過ぎて飽きられていることもある。

「今日も楽しかったね」
「うん!」
麻奈いつもは元気だ。
「あのね、昨日、トークショーに行ってたんよ」
(そう言えば、何かそんなこと言ってたっけ)
「誰の?」
麻奈に聞き返した。

プラネタリウムが好きな麻奈らしい。
その映像や音楽を手がけるクリエーターのトークショーに行ったようだ。
「たまに、話題にしてた人だね?」
麻奈の瞳はキラキラ輝いている。

「それで、これ、お土産なんやけど」
(え?、お土産!)
お土産を選ぶ時は苦痛でも、もらう時は何倍も嬉しい。
(なんだろう・・・)
いつもの大き目のかばんの中から、お土産を取り出した。

「ほい!これ」
(・・・ん?なんだろう・・・)
袋から茶色と白のツートンカラーがチラッと見えた。

(No.018-2へ続く)

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