ホタル通信 No.225
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.357 スクールバック
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性
実話度はかなり低めです。タイトルであるスクールバックと
ちょっとした会話以外は、全て創作です。
相手の女性は当時、20代前半の人でしたが、やや童顔な
こともありスクールバックが不自然ではありませんでした。
いつもスクールバックを含めて、2つのバックを持ち歩いて
いて、男性の目からすれば「なぜそんなに荷物が?」とい
つも不思議に思っていました。
その不思議が小説の主軸であり、何が入っているのか分
からない状態をコミカルに描いてみました。実際に中身を
ゴソゴソすることはなかったのですが、別に隠そうともして
いなかったのは事実です。
ホタル通信を書くにあたっては、いつも読み直しているの
ですが、今回のオチの部分・・・2つの設定があるというこ
とに今更ながら気付きました。
もちろん、小説を作った当時はそこまで考えていませんで
した。
ひとつ目は、去年あげ損ねたチョコがバックに残っていた
という設定、ふたつ目は今年あげようとしていたチョコをさ
りげなく出したという設定です。
当時は、前者の設定でした。最後のセリフ「・・・って、こと
は・・・」には“腐っている?”“賞味期限が切れている?”
のようなセリフが続きます。
ですが、後者でも通じますよね。それは、さりげなくチョコ
を出された後「・・・って、ことは・・・」には“僕のことが好き
ってこと?”のようなセリフが似合います。
いずれにせよ、いつも重そうに抱えていた記憶があります。
もしかしたら、そこには彼女なりの夢が詰まっていたのか
もしれません。
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