お知らせ

『冬のホタル』に、ご訪問頂きありがとうございます

道端の石ころも、磨けば宝石に負けないくらいの輝きを生むことだって・・・そんなブログです。
ご訪問の足跡としてコメントや拍手を残して頂けましたら、大変嬉しいです。ごゆっくりと小説をお楽しみください。

当ブログはブラウザIEで文字サイズ「小」で最適化しています。

小説の楽しみ方について
・文字の色は話の牽引役が黒、その相手は茶、その他の登場人物が居る場合は適当に色を付けています。
・「話の牽引役」は主人公ではなく物語を“引っ張る人”です。つまり、一人称小説における語り手になります。
・登場人物は =男性 =女性 を表しています。
マークは現時点から時間や場所の変化があったり、回想シーンに入った時や戻って来た時にも挿入しています。尚、No.200~No.359までは、マークを使用しています。
マークは「No.200」より対応(これ以前は未対応)

「ホタル通信」について
・2010年01月からスタートさせたコーナーで掲載済み小説の舞台裏やエピソード、作者の想いなど紹介しています。
・小説の実話度に応じて、0%~100%の表示と「★マーク」を付けています(★ひとつの実話度は20%)
・小説の牽引役が語り手となり作者を代弁しています。

「せいじゅうろう」シリーズについて
・せいじゅうろうとは菜緒(なお)が名付けたリラックマの名前。
・彼女と彼?が繰り広げる、なんとも愉快な日常。そしていつもそれに巻き込まれてしまう“俺”・・・。

・2021/7/27
本日より掲載を再開いたします。
・2021/7/20

【重要】IEのサポート終了に伴い、近いうちに本ブログを「Edge」に適した閲覧環境に大幅にリニューアル予定です。記事数が多いため、数か月レベルで休止させていただきます。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
・2021/7/20 
都合により7月20日(火)~7月26日(月)迄お休みをいただきます。再開は7月27日(火)を予定しています。
 

web拍手 by FC2ブログランキングへブログランキングへにほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ

| | | コメント (28) | トラックバック (0)

[No.1066-2]最後の雨

No.1066-2

「でも、こんなにしゃべったことなかったよね?」
「そう言われると・・・そうですね」

同じ部署でも、グループが違っていた。
だから、仕事上で繋がりは薄かった。

「それこそ“最後の最後に”って感じですね」
「ほんと、そうだよな」

これを“神様が与えてくれた”なんて1ミリも思っていない。
でも・・・。

「もう少しだけ、ここに居たら?ってことかもね」
「神様が気を遣ってくれたのかしら」

こんな会話が出来るところが彼女の魅力だ。
もちろん、お互い承知の上での会話だ。

「そうかもな」
「神様に感謝しなきゃ・・・ね!」

深い意味はないのは分かっている。
でも、どんな形であれ、別れはつらいものだ。

「・・・雨足が弱まってきたな」
「さすが、レーダーね」

晴れ間も見え始めてきた。

「どうする?」
「・・・そろそろ、行きますね!」

傘を広げ、一歩、足を踏み出す。

「じゃあ・・・お元気で!」
「はい!雨の日は私のことを思い出してくださいね」
S1066
(No.1066完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | | コメント (0)

[No.1066-1]最後の雨

No.1066-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
これを“粋な演出”と言って良いのか分からない。
けど、出会いと別れとは不思議なものだ。

「しばらく止みそうにないな」
「そうですね」

帰り間際に降り出した雨は激しさを増すばかりだった。
まさしく夏の夕立といった様相だ。

「ごめん!雨男なんだよ」
「それなら、私の方よ」

聞けば、彼女は雨女らしい。
雨男、雨女が揃った結果かもしれない、この雨は。

「完全に足止めをくらったな」
「これじゃ、傘があっても帰れないですね」

もちろん、無理をすれば帰れなくもない。
でも、この雨は“無理”をはるかに超えたレベルだ。

「だろうな、身の危険を感じるよ」
「確かに・・・」

とにかく、後、30分もすれば雨は止む。
そう雨雲レーダーが教えてくれていた。

「・・・いい思い出になった?」
「かもしれないですね」

彼女は今日、この職場を去る派遣さんだ。

「最後の最後でこうなるとは・・・」
「あなたのせい?」

二人で大笑いした後、しばらく雨音だけを聞いていた。

(No.1066-2へ続く)

| | | コメント (0)

[No.1065-2]蘇るインスタン島

No.1065-2

太平洋に浮かぶ未開の島“インスタン島”・・・。
この島にはある伝説が残されていた。

伝説を確かめるべく訪れた探検家が行方不明になった。
彼を探しに送られた捜索隊も
「彼は生きている・・・でも絶対・・・ここに来てはいけない」
この無線を最後に消息不明になってしまう。
その後、何度も捜索隊を送るも誰一人戻ってこなかった。

それから十数年後・・・。
行方不明になった父を探しに、自らも探検家となった息子
がその島に上陸した瞬間にある重大な事実に気付いた。
「この島は生きている・・・」

島で何が起こっているのか、父は今でも生きているのか、
そしてある伝説とは・・・。

「・・・どう?」
「う~ん」

イマイチ反応が良くない。
色々と、気になる要素を散りばめたのに。

「子供にしては難しすぎるし・・・」

大人にしてはある意味、幼稚すぎると言う。

「なんでよ?」
「狙い過ぎよ!映画の見過ぎじゃない?」

確かにどこかで聞いたフレ-ズばかりだ

「・・・邪念が入っちゃうのよね」

やはり、子供の発想にはかなわない。

「ちなみに、その伝説ってなに?」
「島に邪念が渦巻く・・・ん?」

そんなつもりはなかったんだけど。
S1065
(No.1065完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | | コメント (0)

«[No.1065-1]蘇るインスタン島