お知らせ

『冬のホタル』に、ご訪問頂きありがとうございます

道端の石ころも、磨けば宝石に負けないくらいの輝きを生むこと
だって・・・そんなブログです。
ご訪問の足跡として、コメントや拍手を残して頂けましたら、大変
嬉しいです。ではごゆっくりと小説をお楽しみくださいませ。

当ブログは、ブラウザIEで文字サイズ「小」で最適化しております。

小説の楽しみ方について
・文字の色は話の牽引役が黒、その相手は茶、その他の登場
 人物が居る場合は適当に色を付けています。
・「話の牽引役」とは主人公ではなく、物語を“引っ張る人”です。
 つまり、一人称小説における語り手になります。
・登場人物は =男性 =女性 を表しています。
マークは現時点から時間や場所の変化があったり、回想シ
 ーンに入った時、そこから戻って来た時にも挿入しています。
 尚、No.200~No.359までは、マークを使用しています。
マークは「No.200」より対応(これ以前は未対応)
「ホタル通信」について
・2010年01月からスタートさせたコーナーで、掲載済み小説の
 舞台裏やエピソード、作者の想いなど紹介しています。
・小説の実話度に応じて、0%~100%の表示と「★マーク」を付
 けています(★ひとつの実話度は20%)
・該当する小説の牽引役が語り手となり作者を代弁しています。
「せいじゅうろう」シリーズについて
・せいじゅうろうとは、菜緒(なお)が名付けたリラックマの名前。
・彼女と彼?が繰り広げる、なんとも愉快な日常。そして、いつも
 それに巻き込まれてしまう“俺”・・・。

・2020/02/18
 本日より掲載を再開します
 小説のタイトルは「柔らかな手」で、No.960~962の三部作
 です。直後にホタル通信No.420を発表します。
 「No.950 半年先にあるもの」が三部作のプロローグです。
・2002/02/09
 2月18日(火)より掲載を再開予定です。一時休載していた理由は
 小説として発表いたします。
 
・2020/02/09
 いつもたくさんのFC2拍手をくれる方々、本当にありがとう
 ございます


web拍手 by FC2 ブログランキングへ ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ

| | コメント (28) | トラックバック (0)

[No.970-2]ここは私の場所

No.970-2

「君はいつも右だったの?」

ちょっと意地悪な質問を投げてみた。
多少なりとも興味があるからだ。

「それって、右左が聞きたいの?」
「それとも、恋愛経験?」

どうやら見抜かれていたようだった。
後者の意味が強いからだ。

「えっ・・・まぁ・・・どっちも・・・」
「ふふふ、正直ね・・・私はね・・・」

右左については、彼女も覚えていないと言う。

「だって意識したことないもん!」

むしろ覚えている方が不自然だろう。

「で、後者も聞きたい?」
「・・・いや、やめとく」

過去を詮索するのはよくない。
それに聞き方も卑怯だ。

「真面目なんだから」
「そう、からかうなよ・・・」

同じ大学内に元彼が居る・・・そうなれば意識せざるを得ない。
僕の場合がそうだからだ。

「でもね」
「あなたの元カノがここに居ることは知ってるよ」

広いようで狭いのが大学のキャンパスだ。
どこかで見られていたらしい。

「そ、そうなんだ・・・」
「どこの誰かは知らないけど、いつも右側を歩いてたよね?」
S970
(No.970完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | コメント (0)

[No.970-1]ここは私の場所

No970-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「こっちに来れば?」

彼女が道路側を歩いている。
歩道を歩いているとは言え、こちらの方が安全だ。

「いいよ、こっちで」
「危なくないか?」

最近、物騒な事故も多い。

「大丈夫よ、でもありがとう」
「それならいいけど」

そう言えば、必ず彼女は僕の右側を歩く。
別にそう決めたわけでもない。

「右?」
「そう言えばそうよね」

彼女も特に意識していなかったようだ。
それについては僕も同じだ。

「一度位置が決まると・・・ね」
「何だか、おさまりが悪くて」

確かにそうだ。
彼女に左を歩かれると、僕も何だか落ち着かない。

「まぁ・・・そうだな」
「でしょ?」

例え左側に立ったとしても、自然にその形になる。

「不思議ね」
「これが僕たちの形じゃない?」

今まではどうだったか・・・。
正直覚えていない。

(No.970-2へ続く)

| | コメント (0)

[No.969-2]お互い大変ね・・・

No.969-2

悟られないようにさらに断片的な会話が続く。
ようやく合図を送った主旨が見えて来た。

「それに、もうひとりは・・・」
「・・・ほんとだ」

カキフライの定食だろう・・・確かメニューにもあった。
それにしてもかなりの量だ。

「意外・・・なんていったら怒られるね」
「・・・そうよ」

トンカツやカキフライは若者だけの食べ物じゃない。
分かっているけど、何だか“負けた”気分だ。

「それに引き換え私たちは・・・」
「あはは・・・だね」

本当はそれを食べたいのに、我慢している。
魚はそれほど好きじゃない・・・お互い。

「注文し直す?」

注文してからそれほど時間は経っていない。
今ならまだ間に合うかもしれない。

「ううん・・・調理に入っていたら悪いし」

店に迷惑は掛けたくない。

「今度頼もうよ」
「そうね、た、たまにはいいよね?」

自分で自分に言い聞かせているようだ。

「ん?」

また、友人が合図を送ってきた。
今度は、反対の席だ。

「お互い大変ね・・・」

若い女の子が頼んだ料理が運ばれてきた。
私たちよりももっとヘルシーそうな料理だった。
S969 
(No.969完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | コメント (0)

«[No.969-1]お互い大変ね・・・