お知らせ

『冬のホタル』に、ご訪問頂きありがとうございます
道端の石ころも、磨けば宝石に負けないくらいの輝きを生むことだって・・・そんなブログです。

小説の楽しみ方について
・文字の色は話の牽引役が黒、その相手は茶、その他の登場人物が居る場合は適当に色を付けています。
・「話の牽引役」は主人公ではなく物語を“引っ張る人”です。つまり、一人称小説における語り手になります。
・登場人物は =男性 =女性 を表しています。
マークは現時点から時間や場所の変化があったり、回想シーンに入った時や戻って来た時にも挿入しています(No.200~No.359までは、マークを使用)
マークはNo.200より対応、これ以前は未対応です。

「ホタル通信」について
・2010年01月からスタートさせたコーナーで掲載済み小説の舞台裏やエピソード、作者の想いなど紹介しています。
・小説の実話度に応じて、0%~100%の表示と「★マーク」を付けています(★ひとつの実話度は20%)
・小説の牽引役が語り手となり作者を代弁しています。

「せいじゅうろう」シリーズについて
・せいじゅうろうとは菜緒(なお)が名付けたリラックマの名前。
・彼女と彼?が繰り広げる、なんとも愉快な日常。そしていつもそれに巻き込まれてしまう“俺”・・・。
2024/11/30  
本日より掲載を再開します。
2024/11/24   
所用のため、11月24日~11月29日までお休みします。再開は11月30日を予定しています。

web拍手 by FC2ブログランキングへブログランキングへにほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ

| | | コメント (28) | トラックバック (0)

ホタル通信 No.589

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.677 今、この経験が・・・
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性

タイトルだけでは思い出せなかったのですが、読み直してみると「あ~これね!」と鮮明に覚えています。

全体的な流れはほぼ実話んですが、前半、話しかけてきた女性は若い人ではなく、実はご高齢の方でした。
ですから、彼と遠距離うんぬんは創作です。実際は何らかの用事で東京に出掛けており、その帰りだったようです。ただ、私としては小説に書いてある通り、大阪までの時間、ゆっくり寝たかったのですがw

色々話している中で、その女性がご主人が好きだと言うと食パンをお土産として買った話になり、その後、小説の後半に書いてある通りの展開になりました。
当ブログの神髄のような小説です。小説のネタとしては申し分ない出会いであり、小説のタイトルの通り、この経験がまさしく小説のネタになりました。こんな出会いが毎日続けばネタには困らないでしょうね。

最後にもうひとつエピソードを。前述した食パンですが、ご主人のために2斤、買ったそうです。ですが、お礼として1斤いただきました、見ず知らずの女性からw
Jt589
web拍手 by FC2

 

| | | コメント (0)

[No.1297-2]違う景色

No.1297-2

「景色を知った?」
「うん」

先週、実家に帰った。
その時、ふとある行動を思い付いた。

「で、その行動って?」
「座る場所を変えたの」

食卓テーブルの座る場所を変えた。
今まで母が座っていた場所に。

「私が南だとしたら母は北」
「お互い対面していたの」

だから、場所を変えると見える景色がまるで違う。
同時に母が見ていた景色を知った。

「それだけなんどけど」
「いつもこんな景色を見てたんだって」

見慣れた部屋なのに初めてような感覚だった。
でも、よく考えればこうして見るのは初めてだ。

「そう言われたらそうよね」
「私も座る場所は決まってた」

家族とはそう言うものだ。
別にルールがあるわけでもないのに。

「でも、知れて良かった」
「少し遅くなったけど」
J1297
(No.1297完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | | コメント (0)

[No.1297-1]違う景色

No.1297-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
気持ちひとつで見える世界が変わる。
そんな場所が身近にあった。

「何かあったの?」
「ううん、別に」

そう聞きたくなる気持ちも分かる。
唐突にこんなことを言うと。

「それにしては哲学っぽくない?」
「だよね」

でも、本当だ。
別に悩んだりしているわけではない。

「まさか・・・」
「違うわよw」

友人が目を輝かせている。
それだけで言いたいことが分かる。

「否定、早っ!」

こう言うことは早めに否定した方がいい。
あれこれ聞かれる前に。

「本当に何もないわよ」
「ちょっとした行動で・・・」

見える景色が変わった。
同時に見ている景色を知った。

(No.1297-2へ続く)

| | | コメント (0)

«[No.1296-2]バイト君