お知らせ

『冬のホタル』に、ご訪問頂きありがとうございます
道端の石ころも、磨けば宝石に負けないくらいの輝きを生むことだって・・・そんなブログです。

小説の楽しみ方について
・文字の色は話の牽引役が黒、その相手は茶、その他の登場人物が居る場合は適当に色を付けています。
・「話の牽引役」は主人公ではなく物語を“引っ張る人”です。つまり、一人称小説における語り手になります。
・登場人物は =男性 =女性 を表しています。
マークは現時点から時間や場所の変化があったり、回想シーンに入った時や戻って来た時にも挿入しています(No.200~No.359までは、マークを使用)
マークはNo.200より対応、これ以前は未対応です。

「ホタル通信」について
・2010年01月からスタートさせたコーナーで掲載済み小説の舞台裏やエピソード、作者の想いなど紹介しています。
・小説の実話度に応じて、0%~100%の表示と「★マーク」を付けています(★ひとつの実話度は20%)
・小説の牽引役が語り手となり作者を代弁しています。

「せいじゅうろう」シリーズについて
・せいじゅうろうとは菜緒(なお)が名付けたリラックマの名前。
・彼女と彼?が繰り広げる、なんとも愉快な日常。そしていつもそれに巻き込まれてしまう“俺”・・・。

2023/11/17 
本日より掲載を再開します。
2023/11/11  
都合により11月11日~11月16日までお休みします。再開は17日を予定しています。

web拍手 by FC2ブログランキングへブログランキングへにほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ

| | | コメント (28) | トラックバック (0)

[No.1228-1]本当は薄明薄暮

No.1228-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
私が知らないだけかもしれない。
でも、ちょっとした発見だった。

「通学路に野良猫がいるじゃん?」
「あらたまって何よ?」

多分、5、6匹は居ると思う。
毛色の違いからすれば。

「いつ見かける?」
「いつって、それは・・・」

言いかけて言葉に詰まる。
あることに気付いたらしい。

「日中はさておき、朝は見かけない・・・」
「でしょ?」

さすがに日中は学校に居るので見れない。
けど、朝、学校に来る時も見かけない。

「夜・・・か」
「そうなんだよね」

部活帰りに、よく見かける。
それぞれの猫が均等に距離をとり、座っている。

「夜は居るけど朝はいない」
「これだけ長く学校に通っていても」

本当に見かけた記憶がない。
ビックリするくらいに。

「・・・なんで?」
「こっちが聞きたいくらいよw」

朝が弱い猫って聞いたことはない。
けど、犬に比べると、寝ているイメージは強い。

(No.1228-2へ続く)

| | | コメント (0)

ホタル通信 No.554

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.520 今日の運勢
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:男性

この小説、俗に言われる“意味が分かると・・・”ぽい作りです。ただ、怖い話ではありませんよ。

実話度ゼロですが、占いの反対の状態であったのは事実です。これが小説のきっかけと言えばきっかけなんですが、とりあえずゼロにしておきました。小説の全貌を簡単に説明すると、後半冒頭に書いてあることと真逆の状態にあった僕を気遣って、ありもしない占いサイトの話題を持ち出して、さもそこに良いことが書いてあるように振舞った・・・です。
ではどうして、それに気付いたのかは、僕がうお座ではなく、みずがめ座だったからです。適当な星座を言っても、答えは決まっていたんでしょう。

だから、彼女は占いのサイトを教えるのを頑なに拒否したわけです。僕もその気持ちを汲んで「助けてくれる女神あらわる」って返しました。
実話ではなく、創作なので、手前味噌ながら、しっくりくる作りにはなっています。読み返してもみても、なかなかどうしてw

冬のホタルの本筋からは外れるタイプの小説ですが、それでも時々、書きたくなってきます。
Jt554
web拍手 by FC2

| | | コメント (0)

[No.1227-2]どぶ掃除

No.1227-2

「小川はまだあるの?」
「あるよ、でも・・・」

小川の幅は狭くなり、逆に道は広がった。
元は、車一台がやっとの道だった。

「どぶ掃除の必要もなくなって」
「本来の小川に戻ったのかもな」

でも、ちょっと寂しい気がした。
理由は自分でもよく分からないけど。

「それが最近、また狭くなって」
「小川そのものが消えようとしてる」

実家の周辺も環境が大きく変わった。
昔の面影はその小川だけだったのに。

「それは残念ね」
「だから、思い出すんだよ」

町内総出でどぶをさらう。
今では考えられない光景がそこにあった。

「綺麗な川もいいけど」
「生活感のある川も・・・」

環境には優しくはない。
それを分かった上での発言だ。

「・・・でも、分かるな、その気持ち」
「俺も年を取ったってことかなw」

つまらないことほど、よく覚えている。
J1227
(No.1227完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| | | コメント (0)

«[No.1227-1]どぶ掃除