« [No.893-2]覚えている理由 | トップページ | [No.894-2]雲の切れ間 »

[No.894-1]雲の切れ間

No.894-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
天気と気持ちは同期しやすい。
けど、それは自分に対する言い訳だ。

「今日もどんよりしてるね・・・」
「いつものことでしょ?」

年末年始を北海道で過ごした。
帰省も兼ねて、古くからの友人を訪ねた。

「そうだっけ?」
「もぉ!すっかり、東京人なんだから」

年末年始の帰省は10年振りだ。
もちろん冬の北海道も。

「何だか気分も晴れないね」

特別、悩みごとがあるわけじゃない。
恋愛だって、悩みと言えば“相手がいない”くらいだ。

「天気に八つ当たり?」
「ち、違うわよ!」

でも、このどんよりした気持ちは、天気そのものだ。
加えて言えば、今にも泣き出しそうな空だ。

「でも、雨じゃなくて雪だけどね」

友人がチャチャを入れてくる。

「分かってるわよ!」

少しだけイラ付いている私が居る。

(No.894-2へ続く)

|

« [No.893-2]覚えている理由 | トップページ | [No.894-2]雲の切れ間 »

(036)小説No.876~900」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.894-1]雲の切れ間:

« [No.893-2]覚えている理由 | トップページ | [No.894-2]雲の切れ間 »