« [No.769-1]掴んで引き寄せて | トップページ | ホタル通信 No.324 »

[No.769-2]掴んで引き寄せて

No.769-2

「そう言えばさぁ・・・」

友人がなにかを思い出したかのように話し始めた。

「恋愛も同じパターンよね」
「・・・恋愛?」

指折り数えて・・・というほど恋愛経験はない。
あったとしても、99%は苦い経験だ。

「ほら、いつも先を越されてたじゃん」

なぜか、他の人が先に告白をしてしまう。

「恋愛は、間一髪・・・“間に合わなかった”ほうだけど」
「よく覚えてるわね!?」

言い終わった後に、私もあることを思い出した。

「“他の人”には、あなたも含まれていたよね?」
「えっ!?そ、そうだったかしら・・・まぁ、この話はこのへんで・・・」

友人が強引に話を終わらせようとしている。
自分で話を振っておいて。

「“このへんで”じゃないわよ・・・全く」

当時はふたりの友情に大きなヒビが入った。

「まぁまぁ、付き合えなかったんだから無罪でしょ?」

告白したものの振られた。
だから、それ以上、ヒビは大きくならずにすんだ。

「今日こそは、掴んで引き寄せてみせるわ!」

合コンに向かう私たちの鼻息は荒かった。
S769
(No.769完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

|

« [No.769-1]掴んで引き寄せて | トップページ | ホタル通信 No.324 »

(031)小説No.751~775」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/65469889

この記事へのトラックバック一覧です: [No.769-2]掴んで引き寄せて:

« [No.769-1]掴んで引き寄せて | トップページ | ホタル通信 No.324 »