« [No.749-1]ボロボロの本 | トップページ | ホタル通信 No.314 »

[No.749-2]ボロボロの本

No.749-2

極力、自然に話題を振ったつもりだった。
けど、感づかれているかもしれない。

「ほら、イマドキの子にしてはさぁ・・・」

お世辞にも、ボロボロの参考書は“カワイイ”とは言えない。
いくら勉強のためだとは言っても。

「多少、見栄えを気にするだろ?」
「まぁ・・・ね」

だから、その姿勢に感動すら覚えた。

「そうなんだ」
「好きになっちゃいそうだよ」

もちろん、本気で言ってるのではない。
けど、冗談でもない。

「これって新手の告白?」
「・・・」

やはり、感づかれているようだ。

「確か、同じ電車だったよね?」
「・・・高校の時」

学校は違えども、同じ電車だった。
毎朝、彼女と同じ車両に居た。

「だから“久しぶり”だったんだ」
S749
(No.749完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

|

« [No.749-1]ボロボロの本 | トップページ | ホタル通信 No.314 »

(030)小説No.726~750」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/65024413

この記事へのトラックバック一覧です: [No.749-2]ボロボロの本:

« [No.749-1]ボロボロの本 | トップページ | ホタル通信 No.314 »