« お知らせ | トップページ | [No.681-1]今年の始まり »

[No.680-2]巣立ち

No.680-2

「僕の場合、休み時間に」

小学校が同じだった、隣のクラスの人と会っていた。

「なぜだか分かる?」
「・・・なんとなく、話の流れが見えてきたわ」

入学当初は、自分のクラスになかなか馴染めない。
それは、僕に限ったことじゃない。
他の人も休み時間になれば他のクラスの人に会いに行っていた。

「そう言えば、私もそのくちだったわ」

ただ、良い意味でそう長くは続かない。

「次第に、みんな自分のクラスで友達ができるんだよね」

それに、僕が会っていた人とは特別仲が良かったわけじゃない。

「向こうは向こうで・・・でしょ?」
「・・・だな」

お互い、利益が一致したんだと思う。
友達ができるまでの一時しのぎとして。

「けど、悪いことじゃない」

誰もが通る道であり、試練だと思っている。

「だから、彼らも・・・そうなのかな?って」

こうして彼らは入学したばかりなのに“巣立って”行くのだ。
S680
(No.680完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

|

« お知らせ | トップページ | [No.681-1]今年の始まり »

(028)小説No.676~700」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/63463026

この記事へのトラックバック一覧です: [No.680-2]巣立ち:

« お知らせ | トップページ | [No.681-1]今年の始まり »