« [No.600-1]ふたりの行方 | トップページ | [No.601-1]大切なものはなにか »

[No.600-2]ふたりの行方

No.600-2

「だけど、今の状態を続けても・・・」

毎日、つらい日々の連続だろう。
何度もそんな話も聞かされたし、現場を目撃したこともある。

「・・・分かってる」
「分かってるけど・・・」

悩む理由は分かっている。
彼女はもともと行く場所も帰る場所もなかった。
それを“宿主”は知っている。
だからこそ、何事も強気だ。

「行動に移すなら早いほうがいいよ」
「・・・メールする」
「ありがとう・・・考えとく」

まれに見る彼女の笑顔だった。
・・・と、その時はそう見えた。
でも、ふたりの想いが交わることはなかった。
recycle
「離れ離れになるなよ」

彼らが再び会えるようにと、言葉だけのお節介をやいた。
別々の方向にハトが飛んで行ってしまったからだ。

あの日の僕らと同じように。
S600
(No.600完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

|

« [No.600-1]ふたりの行方 | トップページ | [No.601-1]大切なものはなにか »

(024)小説No.576~600」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104673/61445180

この記事へのトラックバック一覧です: [No.600-2]ふたりの行方:

« [No.600-1]ふたりの行方 | トップページ | [No.601-1]大切なものはなにか »